福昌寺・飯沼康祐の 旬粥日和 ~趣を以って粥を食す~
自家焙煎の茶粥
煎茶を焙じて作った
簡単焙じ茶で
香り豊かな茶粥を
材料(2~3人分)
- 米 1合(洗って30分ほど水に浸し、ザルに上げておく)
- 煎茶 15g
- 昆布 (3×7㎝程度)1枚
- 練りわさび 適宜
- フライパンで煎茶が焦げないように混ぜながら、弱火でじっくり焙じる。
- 香ばしい香りが立ち、茶褐色に変わった茶葉を、鍋に沸かしたお湯(450ml)に加え、5分ほど置く。
- 別の鍋に2の焙じ茶をザルで漉し、水(450ml)を加えて沸かす。
- 沸騰したところに米を加える。米が鍋底にくっつかないように箸で軽く混ぜたら、昆布をのせる。(米粒にさわりすぎると表面に傷がついて、潰れてしまうので極力さわらないようにする)
- 米を入れたことで下がった鍋の温度が回復し、表面がフツフツとしてきたら弱火にする。ふたをせずに静かに(表面のフツフツをキープ)8分ほど炊いたら火を止め、ふたをして3分ほど蒸らす。器に盛って、練りわさびを添える。
今月のもう一品
長芋のポリポリ焼き
素焼きした長芋の
ほっくりとした味わいと
独特の食感がクセになる
材料(2人分)
- 長芋 200g
- ごま油
- 塩
作り方
- 長芋は皮をむいてスティック状に切る。
- フライパンにごま油(大さじ1)を熱し、長芋の全面にこんがり焼き色がつくまで焼く。
- 仕上げに塩(少々)をふり、器に盛る。
旬をいただく精進ごはん
1月のレシピへ(睦月 新春若草の精進御膳)
2月のレシピへ(如月 節分の一汁三菜)
3月のレシピへ(弥生 桃の節句のパーティー料理)
4月のレシピへ(卯月 花まつりのお祝い御膳)
5月のレシピへ(皐月 筍と旬菜の味わい膳)
6月のレシピへ(水無月 イタリアン精進料理 初夏のパスタ膳)
7月のレシピへ(文月 精進鰻の蒲焼き丼御膳)
8月のレシピへ(葉月 地獄そうめんランチ)
9月のレシピへ(長月 十五夜のお月見パーティー)
10月のレシピへ(神無月 食欲の秋の精進カレー膳)
11月のレシピへ(霜月 冬の精進イタリアン)
12月のレシピへ(師走 冬至にいただく一汁三菜膳)
精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ~食べる仏教 味わう命~」
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教を志す。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。