福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん
精進カレーライス
豆腐とトマトに
使い残しの野菜を使って
体とお財布にやさしいカレー
材料(2~3人分)
- 木綿豆腐 350g
- しらたき 200g
- トマト 1コ
- ピーマン 2コ
- 人参 1/3本
- 舞茸 1パック
- 「昆布と生椎茸の出汁」に使用した椎茸と取り除いた軸 3コ分
- A
生姜(みじん切り) 大さじ1
カレーパウダー 大さじ1と1/2
小麦粉 大さじ2
塩 小さじ1/2 - 昆布と生椎茸の出汁(※) 300ml
- 白味噌 大さじ2
- ご飯
- トマトは皮付きのまま1㎝角に切る。ピーマンはヘタを除いて種付きのまま、人参は皮付きのままそれぞれ粗みじんにする。舞茸、椎茸は食べやすい大きさに切る。
- フライパンにごま油(大さじ1)と豆腐を入れて火にかけ、塩(少々)をふって炒める。水分が飛んでそぼろ状になったら別容器に移す。
- フライパンにごま油(大さじ2)とトマトを入れて火にかけ、Aを加えて炒める。ダマにならないようにしっかりと炒め、ペースト状になったら別容器に移す。
- 熱したフライパンに、粗く刻んだしらたきと残りの野菜をすべて入れて軽く素焼きし、塩(小さじ1/2)とごま油(小さじ1)を加えて炒める。別容器に移しておいた2と3を戻して炒め合わせる。
- 出汁と白味噌を加えて煮る。白味噌は少量の出汁で溶いてから加えると混ざりやすい。仕上げにカレーパウダーと塩をお好みで加え、器にご飯とともによそう。
昆布と生椎茸の出汁のとり方
材料(作りやすい分量)- 昆布15×7cm 程度のものを1切れ
- 生椎茸 大3コ
- 水 1ℓ
- 固く絞ったふきんで昆布の表面を軽く拭く。鍋に水と昆布を入れて30分ほど浸しておく。
- 椎茸の軸を除き、1に加えて火にかける。アクが浮いてきたら丁寧に取る。
- 煮立つ直前に昆布を取り出し、鍋を火から下ろす。
*椎茸の軸、出汁がらの昆布と椎茸は「精進カレー」に、昆布は「もやしの福神漬け風」に使用。
豆腐のすりながし
やさしいけれど力強い味わい!
大豆の美味しさを実感する
豆腐ベースのスープ
材料(2人分)
- 絹ごし豆腐 200g
- 昆布と生椎茸の出汁(※) 240ml
- 薄口醤油 大さじ1
- 白ごま 適宜
- ジューサーに豆腐と出汁を入れて、なめらかになるまで撹拌する。
- 1を鍋に移して中火にかける。薄口醤油を加え、ゴムベラでやさしく混ぜる。沸騰直前で火を止め、器によそって白ごまをのせる。
もやしの福神漬け風
もやしだから漬かりやすく
シャキシャキ感もイイ!
福神漬け味の即席漬け
材料(作りやすい量)
- もやし 1袋
- 生姜(せん切り) 15g
- 「昆布と生椎茸の出汁」に使用した出汁がらの昆布 1切れ
- A
昆布と生椎茸の出汁(※) 100ml
濃口醤油 100ml
酢 100ml
みりん 200ml
砂糖 大さじ2
- 鍋にAを入れて火にかけ、煮立ってきたところに生姜を加える。再び沸騰したら火を止める。
- 耐熱容器にもやしと出汁がら昆布を入れ、1をかける。ふた又はラップをし、もやしがしんなりする程度に電子レンジで加熱する。
- すばやく混ぜて、粗熱をとった後、冷蔵庫で冷やす。昆布を細切りにして、もやしと共にカレーに添える。
※漬け汁は数回使用できます。
バナナと小松菜の豆乳スムージー
ラッシー気分で
ちょっと甘いスムージーを
カレーと一緒に召し上がれ
材料(2人分)
- バナナ 中1本(200g)
- 小松菜 120g
- 豆乳 300ml
- きな粉 大さじ1
- ジューサーにすべての材料と氷6~7コを入れて、なめらかになるまで撹拌する。
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精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ~食べる仏教 味わう命~」
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教に興味を持つ。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。