福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん
芋ご飯のおにぎり
香ばしいおこげと
スパイシーなカレー風味に
食欲が躍りだす
材料（3人分）
- 米 2合
- じゃがいも 2コ
- A
塩 小さじ1
カレーパウダー 大さじ1 - B
カレーパウダー 大さじ1
昆布と生椎茸の出汁(※) 320ml - 醤油 20ml
- みりん 20ml
- 米は洗って30 分ほど水に浸し、ザルに上げておく。じゃがいもは表面をよく洗い、皮付きのまま1cm角のさいの目切り にする。
フライパンにごま油(大さじ1)とじゃがいもを入れて火にかけ、Aを振り入れて炒める。
鍋に米とBを入れて軽く混ぜ、2を加えて炊く。沸騰するまでは強火、沸騰後は弱火で15 分、火からおろして 5 分蒸らす。(おこげをつける場合には、火からおろす直前に20~30秒強火にする。)
じゃがいもがつぶれないようにしゃもじで混ぜ、真ん丸に握る。
昆布と生椎茸の出汁のとり方
材料（作りやすい分量）
- 昆布15×7cm 程度のものを2～3切れ
- 生椎茸 8コ程度
- 水 1ℓ
- 固く絞ったふきんで昆布の表面を軽く拭く。鍋に水と昆布を入れて30分ほど浸しておく。
- 椎茸の軸を除き、1に加えて火にかける。アクが浮いてきたら丁寧に取る。
- 煮立つ直前に昆布を取り出し、鍋を火から下ろす。
＊椎茸の軸、出汁がらの昆布と椎茸は佃煮や炒め物に使いましょう。
焼き茄子の赤出汁
ごま油で炒めた茄子が
甘くて美味しい
醤油が隠し味の赤出汁
材料（3人分）
- 茄子 1本
- 絹さや 3枚
- 昆布と生椎茸の出汁(※) 450ml
- 赤味噌 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 白ごま 適宜
- 茄子は半月切りに、絹さやはヘタと筋を 取り除いて半分に切る。
鍋にごま油(大さじ 1)を入れて熱し、茄子を加える。塩（少々）を振り入れて手早く炒める。- 出汁を加え、温まったら味噌を溶き入れ、醤油、絹さやを加える。沸騰する直前に火を止め、器によそって白ごまをふる。
お狐田楽
油揚げが好物の狐も
コーン♥と鳴いて喜ぶ !?
コーン入り田楽味噌が美味
材料（3人分）
- 油揚げ 3枚
- コーン(缶詰、ホールタイプ) 小1缶(190g)
- A
昆布と生椎茸の出汁(※) 60ml
みりん 60ml
砂糖 大さじ2
味噌 大さじ2
- 鍋にごま油(大さじ 1)と、缶汁をきった コーンを入れて炒める。
Ａを加えて焦げつかないように混ぜながらトロリとするまで煮詰める。
半分に切った油揚げに2を等分にのせて、トースターまたは魚焼きグリルなどで焼く。焦げ目がついたら器に盛る。
菊と焼き椎茸のお浸し
長寿延命を祈り、祝う
重陽の節句にも是非！
香りと歯触りが際立つ一品
材料（3人分）
- 食用菊 4~5房(10g)
- 椎茸 3コ
- すだち 1コ(果汁大さじ1、皮少々を使用)
- A
昆布と生椎茸の出汁(※) 大さじ3
醤油 大さじ1
食用菊の花びらをほぐして茹でる。しんなりしたら冷水にさらし、しっかりと絞る。
椎茸のかさは4等分に、軸は縦に薄切りにする。フライパンで素焼きし、しんなりしてきたら塩(少々)を振り入れて炒める。
鍋にAを入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止めて1と2を入れ、すだち果汁を加えて合える。器に盛り、すだちの皮を刻んで添える。
三色団子
トロピカルなパインあんも合う!
ディップスタイルで楽しむ
お月見スイーツ
材料（作りやすい量）
- だんご粉 1袋
- こしあん 適量
- A
水 100ml
醤油 50ml
みりん 50ml
砂糖 大さじ3 - 水溶き片栗粉 適量
- パイナップル(缶詰、スライス8枚 ) 1缶
- B
砂糖 大さじ2
レモン汁 大さじ2
塩 少々 - 水溶き片栗粉 適量
＜みたらしあん＞
＜パインあん＞
- ボウルにだんご粉と既定の量の水を加 えてこね、一口大に丸める。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、丸めた団子を茹でる。団子が浮いてきたら冷水にと り、器に盛る。
みたらしあんを作る。鍋にAを入れて中火にかけ、ゴムベラで混ぜながら軽く煮詰める。水溶き片栗粉を少量ずつ加え てとろみをつける。
パインあんを作る。ジューサーにパイナップルをシロップごと入れて撹拌する。鍋に移し替え、Bを加えて中火にか ける。ゴムベラで混ぜながら軽く煮詰める。水溶き片栗粉を少量ずつ加えてとろみをつける。
3つのあんを小さな器に入れ、団子に添える。スティックを添えて、ピンチョス風にいただく。
2月のレシピへ（如月 節分の一汁三菜）
3月のレシピへ（弥生 桃の節句のパーティー料理）
4月のレシピへ（卯月 花まつりのお祝い御膳）
5月のレシピへ（皐月 筍と旬菜の味わい膳）
6月のレシピへ（水無月 イタリアン精進料理 初夏のパスタ膳）
7月のレシピへ（文月 精進鰻の蒲焼き丼御膳）
8月のレシピへ（葉月 地獄そうめんランチ）
精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ～食べる仏教 味わう命～」
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教に興味を持つ。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。
