天国へのラブレター

  • Hさんへ<東京都・奥野祐次> 覚えていますか?
     あなたが48歳で胃癌になり大学病院に入院していた期間に、私は実習生としてあなたにお会いしました。現在は医師として働いています。
     あなたは私が初めて受け持った患者さんでした。小心者の私は、中にいるあなたの息遣いに耳を済ませていた自分を今でもよく思い出します。
     あなたはいつもにこやかに私を迎えてくれました。学生の私に診察されるのは嫌な気分だろうな、と思っていました。でも、あのときの笑顔は、心から嬉しく思ってくれていたのですね。当時の私には知識も経験もありませんでしたが、あなたへの誠実な思いがありました。それがあなたの心を満たしていたのだということに、
    医師になってしばらくしてから気付きました。
     あなたは抗がん剤の副作用に悩まされていましたね。あなたは抗がん剤の点滴の期間を主治医に敢えて聞かずにいました。それを知らずに「残り1週間ですね」と伝えてしまった私に、「いいんです。気にしないで。毎朝嘔吐し、いつ終わるともわからなく、苦しい時間です。主治医の先生が「今日で終わりですよ」と言ってくれるのを励みにしてました。それで敢えて聞かずにいたのです」。
     Hさん、私が実習でお会いした期間は1か月くらいだったでしょうか。
     私はあなたから病気と向き合う人の強さを学びました。そしてまた、あなたとお会いした当時の自分を今も大切にしています。
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