日本海洋散骨協会
埋葬に関する価値観や考え方が変化する中、希望者が増加傾向にある海洋散骨。海洋散骨に関してのガイドラインを定め、これを遵守することにより、遺族に安全かつ安心できる海洋散骨を提供していく。
住所:東京都江東区扇橋1-15-11
電話:03-5683-0023
HP:http://kaiyousou.org
大自然への旅立ち新しい葬送の形として注目の「海洋散骨」
最近、多くのメディアでも取り上げられ、関心を集めている海洋散骨。徐々に社会的にも認められつつあるが、半面で大きな社会問題へと発展する可能性も高い。しっかりと正しい知識を知り、マナー、ルールを守ることが重要である。
最期まで「自分らしい」葬送で送られたい。しかし、「自分らしく」という考えは、時として「自分本位」となる危険性もある。散骨という葬法は、近年、社会的にも認められつつあるが、反面で、知らないうちにまわりの方に迷惑をかけ、大きな社会問題へと発展するケースも大いに考えられる。 遺体や遺骨の埋葬に関する法律は、「墓地、埋葬等に関する法律」と刑法190条「遺骨遺棄罪」の2つの規定がある。散骨については、長年この2つの法律の拡大解釈によって違法であると考えられていた。しかし、1991年に法務省は「散骨は葬送のための祭祀のひとつとして節度をもって行われる限り、遺骨遺棄罪にはあたらない」という見解を述べ、厚生省(現・厚生労働省)は「墓地埋葬法は、もともと土葬を対象としていて、散骨のような葬法は想定しておらず法律の対象外である」と表明した。以降、散骨は「死者を弔う祭祀として国民感情に配慮しつつ相当の節度をもっておこなうならば違法でなない」という法解釈が定着してきた。これが現在、統一された見解として散骨が行われている。 しかし、実際には法的なルールがきちんと整備されていないため、大きな社会問題へと発展する危険性が高いのが実情である。「節度をもっておこなう」というのも自主判断に任されているので、トラブルを回避するために海洋散骨に従事する事業者によって「日本海洋散骨協会」が立ち上がり、海洋散骨で遵守すべきガイドラインを策定し、ルールとマナーを守るように呼びかけている。