現代のお墓事情稲足神社霊園
稲足神社霊園
あきる野市菅生871
042-558-7776
http://business1.plala.or.jp/inatari/
あきる野の豊かな自然に囲まれた稲足神社の境内にある霊園は、珍しい神道専用霊園。神職により祭祀が行われ、以前の宗教に関わりなく誰でも利用できる。
稲足神社は1988年に亀戸の香取神社から派生し、緑豊かなあきる野に遷座された神社で、氏子を持たない崇敬神社として広く人々に親しまれている。神道の墓地を待ち望む声に応えて、2001年には境内に約1万坪の墓域を持つ神道専用霊園が完成。鎌倉の鶴岡八幡宮や甲府の武田神社など独自の墓地を持つ神社はいくつかあるが、境内に霊園を備えた神社は非常に珍しい。 神道ではお墓のことを「奥お くつき津城」と呼び、墓石には「○○家之墓」の代わりに「○○家奥津城」と刻まれる。奥津城には、〝奥まったところにある広い静かな場所〟という意味があるそうだ。神道では戒名はなく、俗名に命みことが付けられる。卒塔婆、線香立てもない。また、神道では墓石の上部が角錐形になっているものが多く見られるのも特徴である。 園内には一般墓地の他に洋型墓石が似合う芝生墓地があり、2003年には納骨堂も完成した。契約後30年間、4名までの家族で使用でき、その後は合葬して、永遠に墓所に安置する永代祭祀墓もあるので、後継者がいない人も安心だ。これまでの宗教に関わりなく利用できるので、神道の総合霊園として、ますます多くの人を見守っていくことだろう。