現代のお墓事情(有)亀川石材店

(有)亀川石材店

足柄下郡真鶴町岩147
0465-68-2738
http://www.kamegawa.co.jp/
 

  • 真鶴町の「本小松石」砕石現場
  • 亀川石材店 代表取締役 亀川洋さん
  • ノミで表面を削り、傷を調べる
  • 削岩機で穴をあけ小割りする
  • 小割りした石材の形を整える

希少な国産墓石。15万年前に噴火した箱根火山の溶岩、真鶴産の「本小松石」。

お参りしたくなるような物語のあるお墓を作る

お墓は、一度作ったら簡単には作り替えられないものであり、子孫へと代々受け継ぐものでもあり、故人を忍ぶよすがでもある。大事にしたいものだが、「残念ながら、お参りされないお墓もたくさんあります」と、大橋石材店代表・大橋理宏さんは嘆く。そして、「お参りしたくなるようなお墓を作ることが大事です」と、言う。 たとえば、子どもの頃を過ごした故郷や、長年住み慣れた土地にちなんだ石を使う。「このお墓は、おじいちゃんが暮らし、お父さんが育った町から見える山で採れる石で作ったんだよ」と言えば、物語が心に響き、家族に共有される。あるいは、墓の形は土地によって微妙に異なることを生かし、故郷と同じ形の墓を建てるのもいいだろう。単に必要だからというだけでなく、そこに家族の物語や思いを込めることが、お参りしてもらえるお墓作りの重要なポイントだ。

北条氏一族の墓石に用いられた神奈川県を代表する本小松石

現在日本で使われる墓石のうち、国産は1割。8割が中国産、残り1割がその他外国産だ。価格が安い、日本にない色があるなど、中国産には中国産の良さがある。しかし、そこに物語や思いを込めるのは難しい。さらに、採石の段階から専門的な知識と経験を有する職人が扱うのも、国産ならではの重要な特徴だ。 たとえば、神奈川県を代表する高級石材の本小松石。北条氏一族の墓や江戸城(皇居)の石垣などに用いられ、風格を増した姿を今も見ることができるが、その良さを採石事業者である亀川石材店代表・亀川洋さんはこう語る。 「本小松石には緑がかった青系統と、グレーがかった赤系統の2色があります。色味のきれいさもですが、目が細かく角持ちがいいのも良い点です」 「角持ちがいい」とは、粘りがあって欠けにくいという意味。繊細な彫りに向いているのだ。さらに本小松石には、時とともに〝いい老(ふ)けがつく〟すなわち味わいが増すという特徴もある。しかし、墓石にできるほど大きなものは、全体の2%しか採れない。産地の規模も小さいため、あと20〜30年で尽きてしまうとも言われている。貴重な天然資源なのだ。

石の調達から据付けまで一元管理できることが重要

墓石は、採掘から据付けまで非常に多くの工程があり、そのすべてに職人技が要求される。だからこそ、職人の顔が見える国産が安心だし、すべての工程を一元管理できる、石に詳しい石材店に依頼することが重要だ。 前出の大橋さんは、「石の特徴をきちんと把握し、その上でお客様の要望を踏まえて提案するのが石材店の役目」と言う。もちろん一元管理で、日本全国の石材産地に足を運び、現場の職人たちとじっくり話し、直接仕入れをしている。顔の見える関係を築いているため、大橋さんに依頼すれば採石場の見学も可能だ。 お墓作りは、一生に一度の大きな仕事だ。誠実で、専門知識を持つ石材店とともに、思いを込めて取り組みたい。

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