(株)誠行社

古都・鎌倉で１００年の歴史を持つ民営火葬場併設の葬儀場

鎌倉市と逗子市の境に位置する「誠行社」は、数少ない民営の火葬場を持つ葬儀場。１００年以上の歴史を持つ同社なら、通夜、葬儀はもちろん、火葬後の骨上げまで、心のこもったサービスを提供してくれる。

誠行社は１９０６（明治39）年に、鎌倉葬儀舎として創業した老舗。その後、名称を誠行社に変更して葬祭業と切り離し、火葬場施設として運営されてきた。そして２００６年、歴史ある火葬場施設を生かして、葬儀も執り行う葬祭部を設立。葬儀と火葬を１カ所で行えるようになった。
葬儀についてはいくつかのプランがあるが、はじめからプランを提示されることはない。「ご葬儀は１件１件異なります。〝前のご家族はこれを喜ばれたから、次もこれでいこう〟ということはありえません。まずは、ご家族が故人をどのように送ってあげたいかをお聞きする。それから、〝それならば、こういうことができますよ〟と、ご提案します」と、葬祭部の大村英二さん。遺族の気持ちを大事にすることにこだわった葬儀を行っている。
火葬についても、家族の気持ちを第一に考え、心のこもったサービスを心掛けているという。たとえば収骨の際も、「しっかりしたお骨ですが、故人さまは生前、何かスポーツをされていましたか」など、スタッフが積極的にコミュニケーションを図る。「そうすることでお骨上げも単なる作業ではなく、お身内のお骨として、きちんと認識していただけると思います」と大村さん。同社ではペットの火葬も行っているが、ペットの場合も、基本的には人間と同じ。合同ではなく１体ずつ丁寧に火葬し、家族に骨上げをしてもらうという。葬儀から火葬まで、納得のいく形で丁寧に故人を送り出すことができそうだ

葬祭コンサルタントとして、あらゆるご要望に応えていきたい

大村 英二さん（32）

葬儀社というと、ご葬儀のときに司会をしたり、祭壇を飾ったりするイメージが強いかもしれませんが、それは葬儀社の仕事のほんの一部。まずはご家族の話を伺うところから、葬儀の仕事は始まります。私は「葬祭コンサルタント」ですので、ご葬儀に関する相談を受けるのが仕事。ご葬儀で嫌な思いをされたり、業者によって金額がかなり違ったりして不安になったり、といったことをなくして、誰もが安心して人生の終焉を迎えられる世の中にしたいと思っているのです。ですから、まずはご家族のお話を伺います。とくにご要望はないとおっしゃる方でも、「家族だけで静かにお別れをしたい」「なるべくお金をかけたくない」など、何かあるはずです。「お父さんはこういう人だったから、こんなふうにしたら喜ぶのでは…」といったことを話していただければ、「それならこんなことができますよ」と、一歩ずつご提案し、進めていくことができます。ご家族のお気持ちを聞いて、それを形にしていくのが私たちの仕事なのです。　以前は、葬儀は葬儀社にやってもらうという感覚だったと思いますが、最近では雑誌やインターネットなどで情報を得て、ある程度の知識を持って打ち合わせに来られる方も増えました。また、「生前見積もりなんて縁起が悪い」といって遠慮される方も多かったのですが、最近では「前もって準備するのは悪いことではない」という風潮になってきていると感じます。それに合わせて、こちらもお客さまに満足していただけるように、いろんなご提案をしていきたいと思っています。

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